裏切りへの終止符。貞操権侵害の「示談書」で絶対外せない5つの急所

1. はじめに なぜ「口約束」ではいけないのか?

3年という月日は、あまりにも長い時間です。
その間、あなたが注いできた愛情、労力、
そして何より「この人と家庭を築くのだ」と信じて疑わなかった純粋な期待。
それらすべてが、相手の身勝手な「嘘」であったと知ったとき、
あなたの心は修復不可能なほど傷ついているはずです。

しかし、現実は冷酷です。
あなたがどれほど泣き叫び、怒りをぶつけても、
相手が「既婚者であった」という事実は変わりません。
それどころか、3年もの長期間あなたを騙し続けてきたような人物は、
自己保身の天才であることが多いのです。

窮地に陥ると「本当に悪かった、全部精算するから」
「必ずお金は払うから、今は信じてほしい」と、
またしてもあなたの「情」に訴えかけ、その場を凌ごうとします。
ここで絶対にやってはいけないのが、「口約束」で済ませることです。

相手は、あなたの怒りが時間の経過とともに収まるのを待っています。
「時間が経てば、うやむやにできる」「逃げ切れる」……。
そんな浅はかな計算を、決して許してはいけません。

示談書の役割は、単なるお金のやり取りのメモではありません。
それは、あなたが踏みにじられた尊厳を奪い返し、
相手の「卑劣な嘘」を逃げようのない公的な事実として固定する、
あなたにとって唯一の、そして最強の盾であり剣なのです。

この記事のゴールは、感情のまま会社に通報して
自分までリスクを背負うのではなく、
しっかりとした「書面の力」を使って、
相手に最大限の責任を認めさせる技術を伝えることです。
怒りを「確実な条件」に変え、相手に一生のケジメをつけさせるための
具体的な急所を深掘りしていきましょう。

2. 急所1 言い逃れを許さない「事実認定」と「謝罪」

示談書において、最も重要で、かつ相手が最も嫌がるのが「事実の記載」です。
相手は、自分の汚点を文字として残すことを本能的に拒みます。
「性格の不一致で別れることに合意した」といった、
まるで円満解決であるかのような表現に逃げようとしますが、
ここが最大の踏ん張りどころです。

「嘘」の履歴を具体的に書き出す

示談書の冒頭には、相手がどのような「欺罔(ぎもう:人をあざむくこと)行為」を
行ったのかを具体的に明記させます。

  • 「相手は、実際には婚姻関係にありながら、独身であると偽り、令和〇年から令和〇年までの約3年間にわたり、結婚を前提とした交際を継続した」

この一文を入れさせることで、相手が後から「単なる不倫だった」
「相手も既婚だと知っていると思っていた」という言い逃れをすることを完全に封じます。

貞操権(ていそうけん)侵害の明文化

次に、その行為が法的にどのような罪にあたるのかを定義します。
「性的自由および結婚への期待を不当に侵害した、貞操権侵害に基づく不法行為である」
という文言を刻み込みます。
これにより、支払われる金銭が「単なる手切れ金」ではなく、
相手の不法行為に対する「正当な賠償金」であることを確定させます。

謝罪の意思を形にする

「乙(相手)は、甲(あなた)に対し、本件行為によって
甲に多大な精神的苦痛を与えたことを認め、心より謝罪する」
という謝罪文を必ず含めます。
言葉だけの謝罪は消えてなくなりますが、書面に残された謝罪は、
相手が一生背負うべき事実となります。

3. 急所2 会社通報を控える代わりに「条件」を引き出す

裏切られた側として「会社にすべてをぶちまけてやりたい」という衝動は、
抑えがたいものでしょう。
しかし、直接の通報はあなた自身に名誉毀損などの法的リスクを負わせる可能性があります。
そこで、この「通報したいという怒り」を、
交渉を有利に進めるための「最大のカード」として使いましょう。

交渉のカード化(バーター取引)

相手にとって、職場に不祥事がバレることは社会的な死を意味します。
「私は、あなたが誠実に対応するのであれば、
現時点で職場にこの事実を報告することは控える」という姿勢を見せます。
これは、あなたから相手への「最大の譲歩」です。
この譲歩があるからこそ、相場よりも高い慰謝料額や、
一括払いという厳しい条件を相手に飲ませることが可能になります。

自分自身を守る「清算条項」と「口外禁止」

同時に、双方が「今後、この件について口外しない」という約束を交わします。
これはあなた自身を守るための防壁です。
相手にも口外禁止を課すことで、将来的に相手やその家族から
「嫌がらせを受けた」などと逆手に取られるリスクをゼロにします。
相手の弱みを握りつつ、自分はクリーンな状態で縁を切る。
これこそが、賢い大人の解決法です。

4. 急所3 再会を断つ「接触禁止」と「違約金」

3年もの間、あなたを騙し続けた相手は、あなたの優しさを甘く見積もっています。
「土下座して謝れば、いつかまた会ってくれるかもしれない」
「ほとぼりが冷めたら連絡しても大丈夫だろう」という甘い考えを、
根底から粉砕しなければなりません。

徹底的な遮断ルールの設定

示談書には、あらゆる方法での接触を禁止する項目を設けます。

  • 電話、メール、LINE、SNS(DMやフォロー)の禁止
  • 自宅、勤務先、実家周辺への立ち入りの禁止
  • 第三者を介した連絡の禁止

これらを網羅することで、相手があなたの生活圏内に侵入する余地を一切なくします。

実効性を持たせる「ペナルティ(違約金)」

禁止事項を書くだけでは不十分です。
そこに必ず「違反した場合のペナルティ」を設定してください。
「本条項に1回違反するごとに、違約金として〇万円を支払う」
具体的な金額(例:30万円〜50万円など)を定めることで、
相手は「連絡ひとつ取ることが、自分の給料を吹き飛ばすリスクになる」と痛感します。

5. 急所4 最後の一手「公正証書」の作成

どれほど立派な示談書を作っても、相手が支払いをバックれたり、
転職して逃げたりしては意味がありません。
そこで、示談書を「強制執行認諾状付公正証書」という、
公的な文書に格上げします。

裁判なしで「差し押さえ」ができる

通常、相手が支払いを踏み倒した場合、
裁判を起こして勝訴しなければ相手の財産を奪うことはできません。
しかし、この公正証書があれば、裁判をすっ飛ばして即座に
相手の銀行口座や給与を「差し押さえる」ことができます。

会社員に対する究極のプレッシャー

会社員である相手にとって、給与の差し押さえは、
会社に自分の金銭トラブルと不祥事が公式にバレることを意味します。
「支払いを滞らせれば、強制的に会社に知られることになる」
このプレッシャーは、会社に直接電話するよりもずっと冷酷で、効果的です。
相手は、自分の社会的地位を守るために、必死で支払いを継続せざるを得なくなります。

6. 急所5 支払い能力を逃さない「一括払い」の検討

3年間の慰謝料は決して安いものではありません。
相手が「一括では払えない」と言い出した場合、さらに踏み込んだ対策が必要です。

分割払いは、時間が経つほど相手の支払う意欲が減退し、未払いのリスクが高まります。
可能であれば、親や親戚に借りさせてでも一括で支払わせるべきです。
「一括ならこの金額でいいが、分割なら増額する」といった交渉も有効です。
もしどうしても分割になる場合は、相手の親などを
連帯保証人に立てさせることを検討してください。

7. まとめ 怒りを「有利な条件」に変えて人生を再起動する

3年間の裏切りという深い傷を負った今のあなたにとって、本当の勝利とは何でしょうか。
一時的な感情に任せて会社に通報し、自分まで加害者として泥沼に飛び込むことではありません。
本当の勝利とは、相手の急所を的確に突いた、完璧な「示談書」を完成させることです。

そして、法的に言い逃れのできない状態で、相手の財産と社会的地位を人質に取り、
一生分のケジメをつけさせることです。
この示談書が完成したとき、それは単なる契約書ではなく、
あなたが過去から卒業し、新しい人生を歩み出すための「卒業証書」へと変わります。

あなたの3年間を、決して「無駄だった」と終わらせないでください。
怒りを冷徹な戦略に変え、最良の条件で過去を清算しましょう。
あなたが再び心から笑える日は、この書面にハンコを押した瞬間から始まります。