誓約書とは?トラブル解決に使う前に知っておきたいこと
東京都江東区のリーリエ行政書士事務所では、内容証明郵便や契約書、誓約書の作成に数多く携わってまいりました。誓約書は、個人間のトラブルを解決する際によく用いられる書類であり、法的効力を持たせることが可能な重要な文書です。
しかし、ただ「誓います」と書いただけでは、その効力が発揮されないこともあります。この記事では、誓約書の基本的な役割や使われる場面、作成時の注意点についてわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 誓約書の定義と目的
- 誓約書が使われる具体的なシーン
- トラブル解決に役立つ誓約書の文例
- 誓約書作成時の注意点と相談先
誓約書とは何か?何のために使う?
誓約書とは、当事者がある行為を行う、または行わないことを相手方に対して約束し、その内容を文書にまとめたものです。特に、問題解決や再発防止を目的として作成されることが多く、法的拘束力を持たせることも可能です。
誓約書の目的としては、まず「事実の確認と謝罪」があります。例えば、不貞行為を認め、そのことについて謝罪することで、問題の出発点を明確にします。
次に、「約束の明確化」が挙げられます。慰謝料の支払いや関係の解消、今後の接触禁止などを具体的に記すことで、後の誤解や紛争を防ぎます。
さらに、「紛争の再発防止」の観点からは、違反した場合の違約金条項などを記載することで、履行を促し、トラブルの再発を防ぎます。
誓約書を使う場面と具体的な例
誓約書は、個人間のさまざまなトラブルに対応するために作成されます。主な例として以下のような場面があります。
- 不倫・不貞行為に関する問題
- 近隣住民との騒音や物損などのトラブル
- 金銭貸借のトラブル(借金の返済など)
- パワハラやセクハラなど職場での人間関係の問題
- 契約違反に伴う謝罪や再発防止の約束
例えば、不倫トラブルで使われる誓約書では、以下のような文言が含まれることがあります。
- 「不貞行為の事実を認め、謝罪します」
- 「慰謝料として金〇〇万円を支払う義務があることを認めます」
- 「求償権を放棄し、一切の請求を行いません」
- 「今後一切連絡を取らず、接触もしません」
- 「上記に違反した場合、違約金金〇〇万円を支払います」
これらの文言は、問題の原因と対応を明確にすると同時に、将来的な紛争予防につながります。
誓約書作成で気を付けるポイントと相談先
誓約書を作成する際には、以下のような点に注意が必要です。
まず、「内容は具体的に記載する」ことが重要です。抽象的な表現ではなく、「どのような行為を、いつまでに、どのような方法で行うか」を明確にしましょう。
また、「当事者双方の署名と捺印」は必須です。これにより、合意が成立していたことを証明できます。誓約書は通常2通作成し、双方がそれぞれ原本を保管する形が一般的です。
さらに、「無理のない内容であること」も大切です。あまりに高額な慰謝料や実現不可能な条件を課すと、相手が履行できず、結果的に新たなトラブルの原因となることがあります。
誓約書の作成について相談する相手としては、内容に応じて次のような専門家が考えられます。
- 弁護士:法的交渉や慰謝料請求を伴う内容が含まれる場合
- 行政書士:文書の正確な作成と形式を整える場合
リーリエ行政書士事務所では、個別の事情に合わせた誓約書の作成支援を行っています。代理交渉は行いませんが、内容の整理や法的に有効な形式への整備について、的確なアドバイスを提供しています。
まとめと今できること
誓約書は、個人間のトラブルを平和的に解決し、将来的な再発を防止するための大切なツールです。しかし、その効果を発揮させるためには、法的に意味のある内容であること、そして当事者の同意に基づいた文書であることが欠かせません。
この記事で紹介したように、誓約書は不貞行為や金銭トラブル、近隣問題など様々な場面で利用されています。内容が曖昧であったり、証拠として不十分であったりすると、かえって問題を悪化させてしまうおそれもあります。
まずはご自身の状況を冷静に整理し、文書化が必要かどうかを判断しましょう。そして、必要に応じて専門家に相談し、トラブル解決に向けた第一歩を踏み出してみてください。
リーリエ行政書士事務所では、誓約書の作成に関するご相談を随時受け付けております。ご不明点やお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
詳しくは こちらのサイト をご覧ください。
