ココナラでトラブルが発生する前に見直すべき出品ページの書き方

オンラインでサービスを提供するプラットフォームとして、多くの方が利用しているココナラ。しかし便利な一方で、出品者と購入者の間での認識違いによるトラブルも後を絶ちません。その多くは、出品ページの説明が曖昧だったことに起因しています。

リーリエ行政書士事務所では、内容証明や契約書の作成を通じて、ココナラをはじめとする個人間取引のトラブル予防を支援しています。トラブルは発生してからでは対応が難しくなるケースも多いため、事前の対策が非常に重要です。

この記事では、出品者が今すぐにできる「出品ページの見直しポイント」を中心に、具体的な改善策を行政書士の視点でわかりやすく解説します。

この記事でわかること
・トラブルを招きやすい出品ページの特徴
・購入者との認識違いを防ぐための書き方
・専門家が推奨する改善例と予防策

なぜ出品ページの内容が重要なのか

購入者は、基本的に出品ページの情報のみを頼りにサービスを選びます。そのため、出品者の意図やサービスの範囲が正しく伝わらなければ、購入後に「思っていた内容と違った」と感じさせてしまう可能性が高くなります。

たとえば、「バナーをデザインします」とだけ書かれている場合、購入者が「2点作ってもらえる」「サイズ違いも対応してもらえる」といった誤った認識を持つこともあります。

さらに、「何をするか(Do)」だけでなく、「何をしないか(Don’t)」も明記しないと、出品者が想定していない要求がなされた場合に、断りづらくなります。明確な線引きがなければ、結果的に「対応が不親切」と評価されてしまうこともあります。

サービス内容、オプション、修正対応、納期、使用用途の範囲など、出品ページは契約の一部とみなされるため、十分な注意が必要です。

トラブルを防ぐための書き方とその改善例

サービス内容の記載が抽象的なケース

悪い例:「SNS用のバナーをデザインします」

改善例:「横幅1200px×縦幅630pxのWebバナーを1点制作します。JPG形式で納品。修正は2回まで無料」

具体的なサイズや納品形式、点数、修正回数を明記することで、購入者が過度な期待を抱くリスクを減らせます。

追加料金・オプションがわかりにくいケース

悪い例:「内容によっては追加料金がかかります」

改善例:「修正は2回まで無料。3回目以降は1回につき500円を頂戴します。商用利用の場合は、+2,000円のオプションをご購入ください」

料金の発生条件をあらかじめ提示することで、金銭面でのトラブルを防止できます。

修正対応の範囲や納期が曖昧なケース

悪い例:「納期は3日ほどです」

改善例:「正式なご依頼確定後、3営業日以内に納品いたします。修正は軽微なもの(色味調整・文言修正)に限ります」

「3日ほど」という表現は曖昧で、購入者にとっては「依頼後すぐ」と誤解されかねません。範囲と用語を具体的にすることが重要です。

行政書士が勧める予防策と工夫

トラブルを防ぐために最も効果的なのは、出品ページに「これでもか」というくらい情報を盛り込むことです。情報が多すぎると読まれないのではと不安に思うかもしれませんが、曖昧な説明よりも、明確な情報の方が信頼につながります。

また、プロフィール欄も活用し、自分の専門分野や制作スタイル、対応スタンスを記載することで、購入者が依頼の判断をしやすくなります。

加えて、「よくある質問(FAQ)」を設定することで、トラブルを未然に防ぐ効果もあります。たとえば、「修正回数に制限はありますか?」「キャンセルはできますか?」など、事前に想定される質問に答えておくことで、購入者の誤解を減らせます。

まとめと今すぐできる見直しポイント

出品ページは単なる宣伝文ではなく、出品者と購入者の「約束の場」となります。曖昧な表現は誤解を招き、ひいては信頼の低下やキャンセル・低評価といった結果に結びつきかねません。

今すぐできる見直しポイントとして、以下のような点が挙げられます。

・サービス内容を具体的に書く(点数、形式、納期など) ・対応できない内容を明記する ・料金や修正の条件をわかりやすく記載する ・プロフィールで対応方針や実績を補足する ・FAQで疑問を先回りして解消する

リーリエ行政書士事務所では、ココナラ出品に関する契約内容の文案チェックや、トラブル対応のための内容証明作成も行っています。

トラブルは誰にでも起こり得ますが、しっかりと準備することでそのリスクは大きく軽減できます。ぜひ一度、あなたの出品ページを見直してみてください。
詳しくは こちらのサイト をご覧ください。