【行政書士が解説】後悔しない!SEO会社の選び方と契約前のチェックリスト
Contents
1.はじめに
「会社のウェブサイトをもっと多くの人に見てもらいたい」 「検索エンジンの上位に表示されて、問い合わせを増やしたい」
そう考えて、SEO会社への依頼を検討しているあなたは、まさにビジネスを成長させるための大切な一歩を踏み出そうとしています。
しかし、どのSEO会社を選べばいいのか、契約でどんな点に注意すればいいのか、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
私たちリーリエ行政書士事務所(東京都江東区)には、「SEO会社に依頼したけれど、全く効果がない」「高額な費用だけかかって後悔している」といったご相談が残念ながら多く寄せられています。大切な時間と費用を無駄にしないためにも、SEO会社選びと契約は慎重に行う必要があります。
この記事では、法律の専門家である行政書士の視点から、後悔しないSEO会社の選び方と、契約前に必ず確認すべきチェックリストをわかりやすく解説します。
あなたのビジネスを成功に導くために、ぜひこの記事を参考にしてください。
この記事でわかること
- 良いSEO会社を見極めるためのポイント
- 契約前に必ず確認すべき重要事項と契約書のチェックリスト
- 万が一のトラブルを避けるために行政書士ができること
2.背景と基本知識の解説
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。Googleなどの検索サイトであなたのウェブサイトが上位に表示されるように、様々な対策を行うことです。検索順位が上がれば、多くの人の目に触れる機会が増え、ウェブサイトへのアクセス数や問い合わせ、売上アップに繋がりやすくなります。
なぜSEO会社選びが重要なのか
SEO対策は専門的な知識と継続的な取り組みが必要です。そのため、多くの企業や個人がSEO会社に依頼することを検討します。しかし、残念ながら、SEO業界には以下のような問題を抱えた会社も存在し、安易な契約は大きなトラブルに繋がる可能性があります。
- 過剰な成果を約束する会社 「検索順位1位を保証します」「たった3ヶ月で売上が2倍になります」といった、SEOでは本来保証できないような過大な約束をして契約を急がせる会社です。SEOの成果はGoogleのアルゴリズム変更など外部要因にも左右されるため、絶対的な保証はできません。
- 不透明な料金体系の会社 初期費用は安く見せておいて、後から「追加対策が必要」「ツールの使用料がかかる」などと、様々な名目で追加費用を請求してくる会社です。契約書に詳細な料金内訳が明記されていない場合に多く見られます。
- 低品質な対策を行う会社 「被リンクを大量に購入する」「キーワードを詰め込みすぎる」といった、一時的には効果があっても、最終的にGoogleからペナルティを受け、ウェブサイトの評価を大きく下げるような「質の低いSEO対策」を行う会社です。
- 契約後に連絡が取りづらくなる会社 契約前は丁寧だったのに、契約後は問い合わせても返信が遅かったり、担当者が頻繁に変わったりする会社です。ひどい場合は、サービス提供中に突然連絡が取れなくなるケースもあります。
行政書士に相談するメリット
私たちは法律の専門家である行政書士として、皆さんがSEO会社と安心して契約を結び、ビジネスを成長させるためのサポートを提供できます。特に、契約書の確認や内容に関するアドバイスは、トラブルを未然に防ぐ上で非常に重要です。
専門家に早い段階で依頼するメリットは、SEO会社との契約内容を客観的に判断し、将来的なリスクを事前に回避できる点です。契約書の難しい専門用語や、見落としがちな落とし穴を指摘し、皆さんが納得して契約を進められるようお手伝いします。また、万が一トラブルに発展しそうになった場合でも、法的な観点から冷静に状況を整理し、適切な対応をアドバイスできます。
3.事例紹介
SEO会社とのトラブルは、実は誰もが巻き込まれる可能性があります。ここでは、実際に当事務所にご相談いただいた内容に近い事例を3つご紹介し、どのように契約前の確認が重要だったか、あるいはどのような対処が必要だったかを解説します。
事例1 「保証」の言葉を鵜呑みにしてしまったケース
- 状況 カフェを経営するAさん(30代女性)は、開業したばかりのウェブサイトをGoogle検索で上位表示させたいと考えていました。あるSEO会社から「半年で確実に検索順位1位を保証します。もし達成できなければ全額返金します」という魅力的な提案を受け、契約。初期費用30万円、月額5万円のプランを申し込みました。しかし、半年が経っても検索順位はほとんど変わらず、SEO会社に返金を求めたところ、「保証はあくまで努力目標であり、完全に返金するとは言っていない」と返答され、話がこじれてしまいました。
- この事例からわかること 「保証」という言葉は非常に魅力的ですが、その「保証」の具体的な内容を契約書でしっかりと確認することが何よりも重要です。「何を」「どこまで」保証するのか、そして「保証が達成されなかった場合にどうなるのか」が明確に書かれているか、契約前に細部までチェックすべきでした。口頭での約束は、トラブルになった際に証拠として認められにくいことがあります。
事例2 見積もりと最終請求額が大きく異なったケース
- 状況 ウェブメディアを運営するBさん(20代男性)は、コンテンツSEO対策をSEO会社に依頼しました。事前の見積もりでは「月額10万円で記事を5本作成し、SEO対策も実施する」という内容で、契約しました。しかし、数ヶ月後、「記事の質を上げるために追加費用が必要」「新しいキーワードを発見したので、さらに費用を投入して対策すべき」などと次々に新たな提案があり、その都度追加費用が発生。最終的には、当初の月額費用の2倍近い金額を請求され、Bさんは納得がいきませんでした。
- この事例からわかること 契約時の「見積もり」がどこまでの範囲をカバーしているのか、そして「追加費用が発生する条件」が明確になっているかを確認すべきでした。追加費用が発生する可能性がある場合、その都度書面で合意を取り、具体的な金額や内容を提示してもらうことが重要です。口頭での説明だけで追加費用に同意してしまうと、後で「聞いていない」というトラブルに発展しやすくなります。
事例3 契約後の対応が不明瞭で、情報開示に消極的だったケース
- 状況 IT企業のCさん(40代女性)は、自社製品の認知度向上のため、大手SEO会社と契約しました。毎月定例で報告会はあるものの、SEO会社から提示されるデータは抽象的で、具体的に「何が」「どう」改善されたのかが分かりにくいと感じていました。施策内容についても明確な説明がなく、不安を感じて詳細な報告を求めたところ、「企業秘密なので開示できない」と拒否され、不信感が募ってしまいました。
- この事例からわかること 契約前に、「どのような頻度で、どのような内容の報告があるのか」「施策内容や使用ツールの詳細を開示してもらえるのか」といった点を確認しておくべきでした。透明性のあるコミュニケーションは、SEO対策の成功だけでなく、信頼関係を築く上でも非常に重要です。情報開示に消極的な会社は、後々トラブルになる可能性を秘めているかもしれません。
これらの事例からもわかるように、SEO会社との契約では、「具体的な内容の確認」「書面での明確な合意」「情報開示の透明性」が非常に重要です。対応が遅れたり、曖昧なまま契約を進めたりすると、後で精神的な負担や金銭的な損失を被るリスクが高まります。
4.アドバイス
SEO会社選びと契約で後悔しないためには、事前の準備と確認が何よりも大切です。
ここでは、具体的なチェックポイントと、万が一の際にどうすれば良いかについてアドバイスします。
後悔しないためのSEO会社選びと契約前のチェックリスト
SEO会社と契約する前に、以下の項目を必ず確認しましょう。
- 会社の信頼性と実績
- 会社設立からどれくらいの期間が経っているか? 長年の実績がある会社は、トラブルのリスクが低い傾向にあります。
- 過去の成功事例は具体的に示されているか? 「〇〇業界で、△△のキーワードで、アクセス数を□□%アップさせた」など、具体的な数字や業種を挙げて説明してくれる会社は信頼できます。
- 会社所在地や連絡先は明確か? 会社の住所がきちんと公開されているか、電話番号やメールアドレスが機能しているか確認しましょう。
- 極端な「保証」を謳っていないか? 「検索順位1位保証」など、達成が難しい成果を安易に保証する会社は注意が必要です。SEOに絶対はありません。
- 費用と契約内容の透明性
- 料金体系は明確か?追加費用が発生する条件は? 初期費用、月額費用、成果報酬など、何にいくらかかるのか、全て明確に説明してもらいましょう。「〇〇の場合に別途費用」といった項目があれば、具体的にどのような場合なのか、どれくらいの費用がかかるのか確認してください。
- 契約期間と解約条件は? 何ヶ月契約なのか、途中解約は可能か、その場合の違約金はいくらか、しっかり確認しましょう。自動更新の有無も重要です。
- サービス内容は具体的に書かれているか? 「SEO対策一式」といった曖昧な表現ではなく、具体的な施策内容(キーワード選定、記事作成、内部対策、外部リンク対策など)が詳細に契約書に明記されているか確認しましょう。
- ウェブサイトの所有権は明確か? SEO会社が作成した記事やウェブサイトのデータ、Google Analyticsなどのアクセス解析データは、契約終了後もあなたが引き継いで使えるのか、確認しましょう。
- コミュニケーションと報告体制
- 担当者とのコミュニケーションは取りやすいか? 質問に対して迅速かつ丁寧に答えてくれるか、専門用語を使わず分かりやすく説明してくれるかなど、対応の質を見極めましょう。
- 定期的な報告はどのように行われるか? 月1回など、定期的にどのような形式(レポート、ミーティングなど)で、どのような内容の報告があるのか確認しましょう。単なる数字の羅列だけでなく、具体的な改善策や次のアクションについて説明してくれるかどうかも重要です。
自分でできる対処方法と専門家への相談
契約前の確認を徹底することが一番ですが、万が一トラブルが起きてしまった場合は、以下の点を心がけましょう。
- 証拠を全て保存する 契約書はもちろん、メール、チャット履歴、電話の録音、請求書、支払いの明細など、SEO会社との全てのやり取りや関連書類を保存しておきましょう。
- 冷静に、書面で意思表示をする 感情的にならず、要望を明確に書面で伝えましょう。内容証明郵便の活用も有効です。
- 無料相談窓口の活用 各自治体の消費生活センターや、行政書士会、弁護士会などが提供している無料相談窓口を利用することも検討しましょう。
専門家に相談するメリットとタイミング
「自分で交渉するのは難しい」「書面作成の方法が分からない」と感じたら、一人で抱え込まず、早めに専門家へ相談しましょう。
- 行政書士 契約書のチェックや、SEO会社への内容証明郵便の作成など、トラブルの初期段階から法的な視点でのサポートが可能です。お客様に代わって、契約不履行の事実や要望を明確に伝えることで、相手に真剣な対応を促します。
- 弁護士 トラブルが裁判に発展しそうな場合や、損害賠償請求など、より本格的な法的手続きが必要な場合は、弁護士に相談することになります。
専門家に相談しないリスクは、問題が長期化したり、金銭的な損失が拡大したりする可能性があることです。また、精神的な負担も大きくなります。
5.まとめと次のアクションの提案
SEO会社との契約は、あなたのビジネスの未来を左右する大切な決断です。後悔しないためにも、この記事で解説した「会社の信頼性」「費用と契約内容の透明性」「コミュニケーションと報告体制」の3つのポイントをしっかり確認し、慎重に選びましょう。
そして、契約書は難しく感じるかもしれませんが、必ず全てを読み込み、疑問点は契約前に解消することが非常に重要です。もし、契約内容に不安を感じたり、トラブルに巻き込まれてしまったと感じたら、一人で悩まずに、専門家のサポートを求めることを検討してください。
リーリエ行政書士事務所では、SEO会社との契約に関するご相談や、万が一のトラブルの際に、法的な書面作成支援を通じて皆様をサポートしております。お客様が安心してビジネスに集中できるよう、法律の専門家としてお手伝いいたします。
「この契約書で大丈夫かな?」「トラブルになりそうだけど、どう対応すればいい?」といったお悩みがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。
今すぐできること
- あなたが検討しているSEO会社のウェブサイトを訪問し、会社情報や実績、提供サービスを改めて確認してみる。
- SEO会社から提示された見積もりや契約書のひな形があれば、もう一度じっくり読み込んでみる。
- リーリエ行政書士事務所のウェブサイトを訪問し、無料相談の案内を確認してみる。
東京都江東区永代で地域に密着した対応を行っているリーリエ行政書士事務所が、あなたのビジネスの安心と成長をサポートいたします。ぜひ、お気軽にご連絡ください。
