マッチングアプリで出会った相手がストーカー化!?不安を感じたときの対処法と事例
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マッチングアプリの出会いが「恐怖」に変わるとき
マッチングアプリでの出会いは、今や当たり前の時代となりました。手軽に出会える反面、「相手がストーカー化した」というトラブルも増えています。実際に、リーリエ行政書士事務所にも、アプリで知り合った相手とのトラブルや不安に関するご相談が多く寄せられています。
本記事では、マッチングアプリで起きやすいストーカー被害の特徴と、その対処法をわかりやすく解説します。具体的な相談事例も紹介しますので、「もしかして自分も…?」と感じた方は、ぜひ最後までご覧になり、早期の対策を検討してください。
基礎|マッチングアプリに潜むストーカーリスクとは?
マッチングアプリは手軽な出会いを可能にする一方で、特有のストーカーリスクを抱えています。
アプリでの出会いが抱える「匿名性」の危うさ
マッチングアプリでは、お互いの本名や連絡先をすぐに知ることなくやり取りができます。この匿名性が、一部の悪意ある人物にとっては「本性を隠しやすい」環境となり得ます。プロフィール情報だけでは相手の真の姿を見抜きにくく、関係が深まるにつれて思わぬ一面が露呈することがあります。
「いい人」だった相手が豹変するケース
アプリ上では礼儀正しく、親切な振る舞いをしていた人が、実際に会うようになってから、あるいは関係が断ち切られた途端に豹変するケースは少なくありません。最初は「誠実な人」と感じていても、実は強い執着心や独占欲を抱えていることがあります。一度関係がこじれると、その執着がストーカー行為へと発展するリスクがあります。
ストーカー化しやすい相手の特徴とは?
ストーカーになりやすい人の典型的な特徴としては、以下のような点が挙げられます。
- 極端に依存心が強い:あなたのことをすべてと捉え、自分の生活の中心にしようとします。
- 拒絶されることに慣れていない:自分の思い通りにならないと、感情的になったり、攻撃的になったりします。
- 境界線が曖昧:他人のプライベートに土足で踏み込むような言動が見られます。
- 被害者意識が強い:「自分は悪くない」と常に考え、他人のせいにしがちです。
- SNSを頻繁にチェックする:あなたの投稿に過剰に反応したり、細かく監視したりします。
もちろん、これらの特徴があるからといって必ずストーカーになるわけではありませんが、警戒すべきサインとして覚えておくと良いでしょう。
ブロックやアカウント削除では解決しないことも
「アプリでブロックしたから大丈夫」「アカウントを削除したからもう連絡は来ないはず」と安心するのは危険です。悪質なストーカーの場合、別のSNSアカウントを作成したり、わずかな情報からあなたのリアルな生活圏を特定しようとしたりすることがあります。一度ターゲットにされると、オンライン上の関係だけでなく、現実世界での被害に発展する可能性も考慮に入れる必要があります。
事例1|突然のプレゼント攻撃と毎日届くメッセージ
都内在住の会社員、田中さん(仮名・30代女性)は、マッチングアプリで知り合った男性と数回デートを重ねました。デート中は特に問題を感じませんでしたが、3回目のデートの後から、男性の態度が急変しました。
最初は、田中さんの自宅に高価なプレゼントが一方的に送りつけられるようになりました。最初は「嬉しい」と感じたものの、次第にその頻度が増え、田中さんが断りの連絡を入れても止まることはありませんでした。さらに、田中さんのSNSアカウントを特定し、毎日何十通もの**コメントやダイレクトメッセージ(DM)**を送りつけるようになりました。内容は「会いたい」「どうして返事をしてくれないのか」「僕には君しかいない」といったもので、次第に田中さんを非難するような口調も混じるようになりました。
最初は「好意」の表現かと思っていた田中さんも、このエスカレートする行為に恐怖を感じ始めました。男性からの連絡を無視すると、田中さんの友人のSNSにもコメントが送られ、間接的に連絡を取ろうとしました。そしてある日、自宅の郵便受けに「いつも見てるよ」という手書きのメモが入っていたことで、田中さんの自宅が特定されていることを知り、絶望感を覚えました。精神的に追い詰められた田中さんは、警察への相談も考えましたが、まずは冷静に対処するため、リーリエ行政書士事務所に相談しました。
事例2|ブロックしたのに別アカウントで接触してくる相手
専門職として働く佐藤さん(仮名・20代女性)は、マッチングアプリで知り合った男性と数回メッセージのやり取りをしましたが、価値観の相違を感じ、アプリ内で男性をブロックしました。これで関係は終わったと思っていた矢先、数日後、佐藤さんのSNSに突然、男性からフォロー申請が届きました。
驚いた佐藤さんはすぐにブロックしましたが、数日後にはさらに別のSNSアカウントからDMが届いたり、匿名発信の電話番号から何度も着信があったりするようになりました。メッセージの内容は「どうしてブロックするんだ」「僕に何か不満があったのか」といった問い詰めるものが多く、佐藤さんは精神的に疲弊していきました。
さらに恐ろしいことに、佐藤さんの共通の知人を通じて、男性が佐藤さんの情報を探っていたことが判明しました。知人からの「〇〇さん(佐藤さん)って最近どうしてる?」という不自然な連絡に、佐藤さんはゾッとしたといいます。
この状況が続くことに不安を覚えた佐藤さんは、全ての連絡履歴や男性の別アカウントのスクリーンショットなどを記録し始めました。そして、これ以上一人で抱え込むのは危険だと判断し、リーリエ行政書士事務所に相談。行政書士の助言を受け、記録に基づいた適切な対処法を検討することになりました。
事例3|実際に待ち伏せや付きまとい行為が始まったケース
自営業を営む鈴木さん(仮名・40代男性)は、マッチングアプリで知り合った女性とメッセージのやり取りをしていましたが、実際に会う前に連絡を断ちました。しかし、その後、女性からの連絡が途切れることはありませんでした。
当初はメッセージが中心でしたが、次第に鈴木さんの職場や自宅付近で「偶然」を装って待ち伏せされることが増えました。たとえば、通勤中に同じ場所で頻繁に女性と出くわしたり、コンビニに立ち寄ると必ず後ろに女性がいたりといった具合です。さらに、「今、〇〇にいるよ」といった、鈴木さんの現在地を示唆するようなメールが送られてくるようになり、鈴木さんは女性が自分の行動を監視していることに気づきました。
防犯ブザーを持ち歩いたり、防犯アプリを導入したりしましたが、根本的な不安はぬぐえませんでした。精神的なプレッシャーは日増しに強くなり、仕事にも支障が出始めたため、リーリエ行政書士事務所に相談しました。行政書士は、これまでの経緯と記録を詳細にヒアリングし、内容証明郵便を用いた**「接触禁止」の警告**を提案しました。弁護士法に抵触しない範囲で、法的な知識に基づいた毅然とした書面を送付した結果、女性からの待ち伏せや連絡はぴたりと止まり、鈴木さんは平穏な日常を取り戻すことができました。
対処法|ストーカー被害にあったらどうすべきか?
マッチングアプリでの出会いがストーカー被害に発展した場合、冷静かつ迅速な対処が重要です。
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まずは「記録」をとる(メッセージ・日時・行動内容) 相手からのメッセージ、SNSの投稿、電話の着信履歴、そして実際に遭遇した日時や場所、相手の行動内容などを、できるだけ具体的に記録しておきましょう。スクリーンショットや録音、動画なども有効な証拠となります。これらの記録は、後に行政書士や警察に相談する際の重要な情報となります。
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アプリ運営会社やSNS運営に通報する まずは、利用しているマッチングアプリの運営会社や、ストーカー行為に利用されているSNSの運営に通報しましょう。悪質なユーザーはアカウント停止などの処分を受ける可能性があります。これはあくまでオンライン上の対処ですが、状況改善の第一歩です。
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相手に直接伝えず、行政書士や専門機関に相談する ストーカー行為を止めさせようと、自分で相手に直接連絡を取ったり、感情的に問い詰めたりすることは、かえって相手を刺激し、状況を悪化させる危険があります。必ず、行政書士や、各都道府県の配偶者暴力相談支援センター、警察など、第三者の専門機関に相談しましょう。専門家は、あなたの安全を確保しつつ、適切な対処法をアドバイスしてくれます。
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内容証明郵便で「接触禁止」を伝える方法とは ストーカー行為がエスカレートし、直接的な接触を止めてほしいと明確に伝えたい場合、内容証明郵便の利用が非常に有効です。内容証明郵便は、「いつ、誰が、誰に、どのような内容の書面を送ったか」を郵便局が公的に証明してくれるため、相手に対する強い警告となり、万が一の法的措置に発展した場合の重要な証拠となります。リーリエ行政書士事務所では、あなたの状況に合わせた文面作成から発送手続きまで、ワンストップでサポートすることが可能です。
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警察や配偶者暴力相談支援センターなど公的機関の活用 生命や身体への危険を感じる場合は、迷わず警察に相談しましょう。ストーカー規制法に基づき、警告や禁止命令などの措置を取ってもらえる可能性があります。また、DV被害の相談窓口である配偶者暴力相談支援センターでも、ストーカー被害に関する相談を受け付けている場合があります。公的な機関を積極的に活用し、身の安全を確保することが最優先です。
まとめ|「違和感」は見逃さない。早めの行動がカギ
マッチングアプリでの出会いは、楽しいものであるべきですが、残念ながらリスクも伴います。相手の言動に少しでも不安を感じたら、それは「違和感」という名のサインかもしれません。
「もしかしたら気のせいかも」「もう少し様子を見よう」と一人で抱え込まず、信頼できる第三者に相談することが大切です。リーリエ行政書士事務所では、マッチングアプリ関連のトラブルに関するご相談や、内容証明郵便の作成、初期対応のご案内などを承っています。あなたの心の安心と安全を守るためにも、違和感を見過ごさず、早めの対策を心がけましょう。
もし今、あなたが不安を感じているなら、まずはお気軽にご相談ください。
