マッチングアプリのトラブルで悩んだら?行政書士への相談という選択肢

マッチングアプリの出会いが、まさかのトラブルに?

現代の出会いのカタチは大きく変わり、マッチングアプリを通じた恋愛が当たり前の時代になりました。しかし、その便利さの裏で、思わぬトラブルに巻き込まれる方が増えているのも事実です。

東京都江東区を拠点とする【リーリエ行政書士事務所】では、近年、マッチングアプリをきっかけとしたトラブルのご相談が急増しています。出会いの形が多様化する中で、金銭トラブルやなりすまし、交際相手からの嫌がらせなど、さまざまな問題が表面化しています。

「誰に相談したらいいか分からない」「弁護士に頼むのはちょっと大げさかも…」そんな時こそ、私たち行政書士の出番です。マッチングアプリでのトラブルは、適切な初期対応と法的知識があれば、多くの場合、大きな問題に発展することを防げます。本記事では、よくあるトラブル例とその対処法、そして行政書士にできるサポートをご紹介します。一人で悩まず、まずは適切な相談窓口を知ることから始めてみませんか。

マッチングアプリで起こりやすいトラブルとは

よくある3つのトラブルパターン

マッチングアプリに関連するトラブルは多岐にわたりますが、特に多いのが以下の3つのパターンです。

1. 金銭トラブル(貸したお金が返ってこない) 「起業資金が必要」「家族の医療費が足りない」といった理由で金銭の貸し借りが発生し、その後連絡が取れなくなるケースです。恋愛感情を利用した詐欺的な行為も含まれます。

2. 虚偽のプロフィール(既婚なのに独身と偽るなど) 実際は既婚者なのに独身と偽って交際し、後に配偶者から慰謝料請求されるケースや、年齢、職業、経歴などを大幅に偽っていたことが判明するトラブルです。

3. 別れた後の嫌がらせ(SNSでの誹謗中傷やつきまとい) 交際終了後に執拗な連絡やSNSでの嫌がらせ、つきまといなどのストーカー行為に発展するケースです。

なぜトラブルが起こりやすいのか?

マッチングアプリでトラブルが頻発する背景には、いくつかの構造的な問題があります。

まず、実名での登録が不要なため、相手の身元確認が困難な点が挙げられます。写真や自己紹介文だけでは、その人の本当の素性を知ることはできません。また、気軽な出会いである分、責任の所在が曖昧になりがちで、「ちょっとした関係だから」という認識のズレから問題が発生することも多いです。

さらに、トラブルが起きた際に法的知識がないまま感情的に動いてしまい、問題をより複雑化させてしまうケースも少なくありません。「どうしていいか分からない」という状況で適切な対応を取れないまま、事態が悪化してしまうのです。

事例紹介

事例1:マッチングアプリで知り合った相手にお金を貸したが返ってこない

30代女性のAさんは、マッチングアプリで知り合った男性と3か月間交際していました。相手は「新しいビジネスを始めるための起業資金が必要」と言い、「必ず来月には返す」という約束で50万円を貸しました。しかし、約束の期日を過ぎても返済はなく、次第に連絡も取れなくなってしまいました。

Aさんは書面も作成しておらず、「口約束だけで貸してしまった自分が悪い」と自分を責め、どう請求してよいかわからず不安な日々を過ごしていました。友人に相談したところ、リーリエ行政書士事務所を紹介され、相談に来られました。

相談の結果、まずは相手に対して内容証明郵便による返金請求書を送付することになりました。内容証明郵便は、「いつ、誰が、誰に対して、どのような内容の文書を送ったか」を郵便局が公的に証明してくれるもので、法的手続きの第一歩として非常に有効です。

送付から2週間後、相手から連絡があり、分割での返済を申し出てきました。その後、返済計画書を作成し、現在は毎月確実に返済が行われています。Aさんは「一人で悩んでいないで、早く相談すればよかった」と安堵されていました。

事例2:既婚者と知らずに交際、奥様から慰謝料請求の通知が届いた

20代後半の会社員Bさんは、マッチングアプリで知り合った男性と半年間交際していました。相手は「独身で一人暮らし」と言っており、Bさんもそれを信じて真剣に交際していました。しかし、ある日突然、見知らぬ女性から内容証明郵便が届き、「夫と不倫している」として100万円の慰謝料請求をされてしまいました。

Bさんは相手が既婚者だったことを全く知らず、騙されていたことにショックを受けました。慰謝料請求の内容証明郵便を見てパニックになり、「どうしたらいいかわからない」と当事務所に駆け込まれました。

詳しく事情を伺うと、Bさんは相手が既婚者であることを知る由もなく、むしろ被害者的な立場であることが明らかでした。そこで、Bさんの立場を整理し、相手の妻に対して事実関係を説明する回答書を作成しました。

回答書では、Bさんが相手の婚姻関係について一切知らされていなかった事実、相手から「独身」と偽られていた経緯、Bさん自身も被害者であることを丁寧に説明しました。結果として、相手の妻からの理解を得ることができ、慰謝料請求は取り下げられました。Bさんは「事実をきちんと整理して説明してもらえて本当に助かった」と感謝されていました。

事例3:別れた相手からSNSでの嫌がらせやつきまとい

30代前半のCさんは、マッチングアプリで知り合った男性と2か月間交際しましたが、相手の束縛が激しく、価値観の違いを感じて交際を終了しました。しかし、その後相手からの執拗な連絡が始まりました。

最初はLINEで「なぜ別れるのか」「もう一度やり直そう」というメッセージが大量に送られてきました。Cさんがブロックすると、今度は別のSNSアカウントを作成してメッセージを送ってくるようになりました。さらには、Cさんの職場近くで待ち伏せをしたり、自宅マンション前に現れたりするようになり、Cさんは恐怖心を感じるようになりました。

「警察に相談するほどでもないかもしれないけれど、このままではいけない」と感じたCさんは、当事務所に相談されました。状況を詳しく伺った結果、これは明らかにストーカー行為に該当する可能性があり、早急な対応が必要と判断しました。

まず、相手に対して「接触禁止通告書」を内容証明郵便で送付しました。この通告書では、今後一切の接触(直接的な接触、電話、メール、SNS、第三者を通じた接触等)を禁止し、違反した場合はストーカー規制法違反として警察に通報する旨を明記しました。

通告書送付後、相手からの接触は完全に停止しました。Cさんは「法的な書面の威力を実感した。一人で我慢しないで相談してよかった」と安心されていました。現在は平穏な日常を取り戻されています。

トラブルに巻き込まれたときの具体的なステップ

ステップ1:証拠を残す

トラブルが発生した際、最も重要なのは証拠を確実に保全することです。感情的になって証拠を削除してしまったり、相手とのやり取りを曖昧にしてしまったりすると、後の対応が困難になります。

具体的には、相手とのメッセージのやり取り(LINE、マッチングアプリ内のメッセージ等)、送金履歴や振込明細、SNSでの嫌がらせの内容をスクリーンショットで保存することが重要です。また、つきまといや待ち伏せがある場合は、日時、場所、状況を詳細に記録しておきましょう。

「何が、いつ、どこで」起きたかを時系列で整理し、客観的な記録として残すことで、後の法的対応がスムーズになります。感情的な部分は排除し、事実のみを正確に記録することがポイントです。

ステップ2:冷静に対応先を検討

証拠が整理できたら、トラブルの性質に応じて適切な対応先を検討します。

金銭問題については、まず内容証明郵便による請求を行います。これは相手に対する強いプレッシャーとなり、多くの場合、話し合いのテーブルに着かせる効果があります。

嫌がらせやストーカー行為については、警察への相談も検討しますが、被害が軽微な段階では警察も積極的に動けない場合があります。そこで、まず行政書士による警告文の送付を行い、それでも改善されない場合に警察への相談を行うという段階的なアプローチが効果的です。

複雑な法的問題が絡む場合は、行政書士から弁護士への橋渡しも行います。初期段階から適切な専門家に相談することで、問題の拡大を防ぐことができます。

ステップ3:行政書士への相談でできること

行政書士は「街の法律家」として、市民の身近な法的問題に対応する専門家です。マッチングアプリのトラブルにおいても、以下のようなサポートが可能です。

内容証明郵便の作成・送付:金銭の返還請求、契約の解除通知、警告文など、法的効力のある文書を作成し、内容証明郵便として送付します。これにより、相手に対して法的な圧力をかけることができます。

各種通知書・警告文の代理作成:ストーカー行為の中止要求、嫌がらせの停止要求、損害賠償請求など、状況に応じた適切な文書を作成します。

関係機関との連携:必要に応じて、弁護士、警察、消費生活センターなどの専門機関への橋渡しを行います。問題の性質に応じて、最適な解決ルートをご提案します。

行政書士に相談するメリット

行政書士への相談には、以下のようなメリットがあります。

初期段階でのアドバイス:問題が深刻化する前に、適切なアドバイスを受けることで、早期解決が可能になります。「こんなことで相談していいのかな」と思われるような段階でも、お気軽にご相談いただけます。

比較的リーズナブルな費用:弁護士と比べて費用が抑えられるため、経済的な負担を軽減できます。初回相談は無料で行っている事務所も多く、気軽に相談できる環境が整っています。

法的書面を通じた冷静な対処:感情的になりがちなトラブルにおいて、法的根拠に基づいた冷静な対応ができます。相手に対しても、感情論ではなく法的根拠に基づいた主張ができるため、解決の可能性が高まります。

安心して次の一歩を踏み出すために

マッチングアプリは、多くの人にとって新しい出会いの場として定着し、実際に素晴らしいパートナーシップを築いている方々もたくさんいらっしゃいます。しかし、便利さの裏に潜むリスクを理解し、万が一トラブルに巻き込まれた際には適切な対応を知っておくことが重要です。

最も大切なのは、問題が発生した時に「泣き寝入り」するのではなく、適切な対応をとることです。多くの方が「自分にも非があるのではないか」「大げさにしたくない」という理由で我慢してしまいがちですが、正当な権利は正当に主張すべきです。適切な対応をとることで、精神的にも安心でき、同じような被害を他の人に与えることの防止にもつながります。

リーリエ行政書士事務所では、こうした個人間トラブルのご相談にも丁寧に対応しています。「これは相談していいのかな?」「まだそれほど深刻じゃないかも」と迷った時こそ、お気軽にご連絡ください。問題は小さなうちに対処するのが最も効果的です。

あなたが安心して日常生活を送れるよう、私たちがしっかりとサポートいたします。一人で悩まず、まずはご相談から始めてみませんか。私たちが、あなたの味方になります。