裁判で使える不倫・浮気の証拠7選

パートナーの浮気が原因で離婚を考えている場合だけでなく、離婚をしたくない場合も、これから重要になってくるのは「証拠」です。
いい証拠が手に入ると、離婚する・しないの決定権はあなたが持てるのです。示談でも有利に離婚できますし、離婚しない選択もできます。

この記事では「証拠として使えるもの」「証拠としては弱いもの」を解説します。

【裁判で有利】離婚事由になる「不貞」の定義

配偶者に不貞行為がある場合、法的に認められる離婚事由に該当します。したがって、裁判官が認める証拠があれば、あなたの訴えだけで離婚が認められます。

不貞行為とは、配偶者以外の異性と性的な関係をもつことです。つまり、性的関係にあることが明白な証拠でないといけません。

裁判でも使える証拠を集めるメリット

価値の高い浮気の証拠を集めることで、

  • パートナーにも浮気相手にも慰謝料を請求できる
  • 財産分与で有利になる
  • 裁判で離婚事由として認められる
  • パートナーに「浮気はしていない」と言い逃れさせない

など、離婚を有利に進められるだけでなく、相手からの離婚請求が認められづらくなります。

裁判でも使える証拠7選

誰が見ても肉体関係があると思われる証拠を7つピックアップしました。

1.メールやLINEのやり取り

「気持ち良かった」「また泊まろうね」など肉体関係があったと推測される内容でなくてはいけません。
「好き」「また会いたい」程度のやり取りは、肉体関係はない、デートしただけだと言い逃れができるので証拠能力は低くなります。

やり取りの日時や、流れが追えるように、パートナーのスマホ本体ごと撮影できるとベストです。

2.ホテルの領収書、会員カード

ホテルはラブホテルであることが重要なポイントです。
領収書や会員カードは、一目でラブホテルのものだと分からないものが大半なので、見覚えのないカードがあったらネットで検索してみましょう。

3.ホテルや自宅に出入りする写真

ラブホテルに入るときと出るとき、両方の写真がベストです。また、同様の写真が2回分用意できると、関係が継続していると推測され、有利になります。
一方、シティホテルやビジネスホテルは、出入りする写真だけだと「打ち合わせをしていただけ」と言い逃れができてしまうので証拠としては弱くなります。。

4.探偵の調査報告書

ラブホテルに出入りする写真は2人の顔が判別できる必要があります。時間帯にもよりますが、暗闇で撮影する場合は専用の機材がないと難しいかもしれません。

5.性交渉中の動画や録音、写真

行為中の画像や動画は、一発で証拠となります。「これは俺じゃない」と言い逃れできないよう、人物の特定が可能なものがベストです。

6.妊娠や中絶の診断書やエコー写真、同意書等

女性の氏名は記載があるかもしれませんが、男性の氏名は同意書以外に記載がないので、他の証拠と合わせて使いましょう。

7.クレジットカードの明細、手帳

クレジットカードの明細は、ホテルの名前らしきものがあるかチェックしてください。何度も同じラブホテルの利用記録があれば証拠として使えます。
レストランだけだと、デートとみなされるので、証拠価値は低くなります。

カードの明細と、パートナーの手帳(の写真やコピー)、パートナーがあなたに伝えたスケジュールを整理しておきましょう。
裁判になると、整合性が細かくチェックされることがあるので、準備しておくだけで有利に動けます。

まとめ

証拠を集める時に注意してほしいのは、確固たる証拠をそろえる前に、感情的になって相手を責めてしまうことです。あなたが浮気に気付いていることが伝わったら、証拠は隠されてしまい、その後は相手のペースになってしまいかねません。

証拠を一つずつ集めるのはしんどい作業ですが、1年後に笑えるよう淡々と進めましょう。

精神的にきついと感じたら、カウンセラーに気持ちを吐き出したり、証拠集めをプロ(探偵)に任せる勇気も必要です。全てを自分で抱え込まないで、使えるものは使い、一刻も早く楽になってください。