男女間での金銭トラブルは、早めに解決の道を見つけましょう！

交際中にお金の貸し借りをすることもあるはずです。
どちらかがごちそうすることや、プレゼントもあるのは当然でしょう。
何も珍しいことではありません。
しかし、別れ話に発展すると、これが金銭トラブルにつながることも出てきます。
悲しいことですが、別れるとなれば、問題にしたくなる人が出てくるのです。

法律上の扱いは？

法律上、食事代やプレゼント、デートに必要な費用は、贈与に該当します。
あげたものと考えれば間違いありません。
つまり、自分の意思を持って相手にあげたのですから、返還請求はできないのです。
しかし、金銭消費貸借契約となれば話は変わってきます。
こちらのケースでは、返済請求が必要です。
返してもらうことを前提としてお金を貸した場合が相当します。

交際中のお金の貸し借りは口約束がほとんどでしょう。
いちいち借用書を作ることは、相当な金額にでもならなければしないはずです。
そうなると、相手が借りたことを認めないケースも出てきます。
どうしても相手が借りたことを認めない場合は、返済が困難になるため、状況に応じて借用書は書いてもらうことが大切です。
借用書の目的は、お金を貸したことを明確にすることです。
借用書には貸した金額や返済期限、返済が滞った場合の利息なども記載します。

借用書には決まったフォームがあるわけではありません。
実はここが問題です。
決まりがなくても、必要とする情報はあります。
大事なところが書けていれば、借用書として利用価値がないかもしれないからです。
実際に借用書となれば、どのような体裁であっても法的効力があります。
将来に備えるものでもあるので、借用書についてわからない点がある場合は法律事務所までご相談ください。

もしも借用書の内容を書き換えられたら？

お金を貸した人が返すのが嫌で、内容を書き換えたらどうなるでしょうか？
改ざんしたケースや、借りた人以外が借用書を書いたことがわかった場合は、借用書としては無効になります。
無効になるだけでなく、借用書の有効性が争われる場合もあるので注意が必要です。
改ざんされたことを証明するためにも、お互いで必ず1通ずつ持つのが基本になります。
これにより、改ざんされたことを証明し、相手に請求できるからです。
でも、交際中にそんなことをするようなケースは、ほんと稀でしょう。

これらのトラブルを防ぐためにも、借用書を作成する場合は、公正証書を利用することがおすすめです。
公正証書を利用すると原本は公証役場で保管されるため、借用書が改ざんされてしまう可能性がなくなります。

公正証書を使って借用書を作成する場合も、法律事務所などの専門機関に相談することが大切です。
金銭トラブルは、あとから大きな問題になるのが基本。
その場では貸してあげたという感覚ですが、適切な借用書を作ることでリスク削減ができます。
将来のリスクをしっかり見据えないといけません。

借用書を書いてもらえないときは

借用書を書いてもらえないときは、貸した日や金額、相手の名前、LINEやメールでの貸し借りに関するやりとりなどを残しておくのが大切です。
これら貸したことを証明できる資料があれば、返還請求を有利に進めることができます。
意外と知られていませんが、状況がわかり資料はとても重要なのです。

貸したことを証明できる場合は、相手に返済を求めて内容証明の送付をします。
内容証明を送っても相手が支払わない場合は、裁判所に訴訟を提起も可能です。

慰謝料などの支払いトラブル

男女間での金銭トラブルでは、慰謝料や手切れ金など支払いが必要なのに、支払わないことがあります。
交際中にDVがあったり不倫関係であったりする場合、慰謝料請求することは珍しくありません。
ですが、何らかの理由で支払ってくれないことも出てきます。
慰謝料を請求する場合は、必ず証明できる証拠を揃えるようにしましょう。
決まった内容で支払いのない場合、法律の専門家に相談して解決の道を見つけることが重要になります。
なぜならば、時間がたてばたつほど解決しにくくなるため、早めに相談することが大切です。

別れの際に手切れ金が発生する場合があります。
主に不倫関係である男女が、外部に情報を漏らさないために支払いを取り決めするのが例です。
手切れ金は、生活状況や経済状況などに応じて費用を算定します。
これも分かれてしまった後に支払いを拒むことも珍しくありません。
喉元過ぎれば熱さを忘れるとはこのことです。

男女間での金銭トラブルは、恋愛環境が関連することで、金銭トラブルが発生しやすくさらに解決しにくい場合があるでしょう。
感情的になっているケースが多く、該当者だけでは解決できない場合も出てきます。
男女間で金銭トラブルが発生した場合は、間に専門家を入れることで解決することが多々あるのが実情です。
相談してみると、あっさり解決することもよくあります。
結局2人の問題ととらえているからで、しっかりとした対応によって状況が変わるのです。

あとから金銭トラブルに発生しないよう、事前に書類を揃えることは重要ですが、予防策として金銭のやりとりを記録しておくことぐらいはしないといけません。
高額なプレゼントは控えたりすることも大切です。

トラブルが発生したら、とにかく早めに専門家に相談してください。
金銭の問題は、放置しても解決しない問題です。
あとからどんどんと大きな問題になる可能性が極めて高いので、時間が勝負のカギを握ります。
早めに必要な手続きをしておくことで、大きなトラブルを防止できるのです。