退職代行の使い方とは?流れや注意点を徹底解説!

近年、ブラック企業問題やパワハラ被害などが社会問題化し、退職代行の利用が急増しています。

退職代行サービスとは、あなたの代わりに会社に退職の意思を伝え、手続きを進めてくれるサービスです。

退職代行サービスを利用すれば、上司や同僚と一切顔を合わせることなく、スムーズかつスマートに会社を辞めることが可能になります。

この記事では、退職代行の使い方や注意点を詳しく解説します。

退職代行サービスの使い方

退職代行サービスを利用して仕事を辞める際の具体的な流れを解説します。

1. 退職代行業者に相談する

利用する前に、無料相談サービスを活用して、自分に合った業者を選ぶことが重要です。

多くのサービスでは、電話やメール、オンラインチャットなどで相談を受け付けています。

相談時には、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 料金システム
  • 支払い方法
  • 退職までの手順
  • 貸与品や私物の返却方法
  • 有給休暇の取得や未払い賃金の交渉の可否
  • 即日退職の可否
  • 退職後の必要書類の受け取り方法

また、即日退職を希望する場合は、始業時間の2〜3時間前までに問い合わせ、対応可能かどうかも確認してください。

ほとんどの退職代行では、依頼後のキャンセルはできません。

後悔しない選択をするために、無料相談サービスを積極的に活用しましょう。

2. 料金を支払う

相談のうえで退職代行業者を決めたら、料金を支払いましょう。

ほとんどの業者は前払いですが、後払いや電子マネーによるキャッシュレス決済にも対応している場合があります。

銀行振込の場合、振込日時によっては入金確認が翌営業日になることもあるため注意が必要です。

すぐに費用を用意できない、早急に退職したい場合は、後払いやクレジットカード払いが可能な業者を選ぶと良いでしょう。

3. 退職代行の担当者と打ち合わせを行う

次に、利用者情報を記入し、打ち合わせを行います。
多くの場合、ヒアリングシートに記入してメールでやり取りを進めます。

一般的にヒアリングシートに記入する内容は以下の通りです。

  • 個人情報(氏名、生年月日、住所、電話番号など)
  • 雇用情報(雇用形態、勤続年数、契約期間など)
  • 会社情報(会社名、住所、電話番号、所属部署名、連絡担当者名など)
  • 退職理由
  • 退職希望日
  • 有給休暇の取得希望や残日数
  • 退職金や未払い残業の有無
  • 連絡拒否の希望
  • 備品や貸与品の返却有無

勤務先に連絡してほしい日時や伝えてほしい内容がある場合も、この時点で担当者に伝えておきましょう。

4. 予定日に退職代行業者から会社へ退職連絡

予定日に、退職代行業者が会社へ退職連絡を行います。

退職届の提出、退職金・未払い給与の請求、有給休暇の消化など、退職手続きを基本的にはすべて代行してくれます。

一度の連絡で退職手続きが完了する場合もあれば、交渉内容によっては複数回の連絡が必要な場合もあります。
その場合でも、依頼者が会社と連絡を取る必要はありません。
すべて代行業者に任せましょう。

退職代行サービスを使う際の注意点

退職代行サービスは、円滑な退職をサポートしてくれる便利なサービスですが、利用にあたってはいくつかの注意点があります。
事前にしっかりと理解しておくことで、トラブルを回避し、よりスムーズな退職を実現することができます。

退職意思表示は2週間前までに行う

民法627条では、労働者は退職の意思表示を少なくとも2週間前に行う必要があります。
退職代行サービスを利用する場合も、この点は変わりません。

つまり、希望する退職日の2週間以上前までに退職代行業者に相談し、依頼する必要があります。

ただし、以下のようなやむを得ない事由がある場合は、2週間前の予告期間を省略して即日退職が可能になる場合があります(民法628条)。

  • パワハラやいじめなどのハラスメントを受けている
  • 従業員本人が精神疾患を患っている
  • 長時間に及ぶ過度な残業など、違法行為が認められる

これらのケースに該当するかどうかは判断が難しい場合もあるため、弁護士に相談することをおすすめします。

信頼できる業者を選ぶ

退職代行サービスの認知度が高まり、利用者が増えているため、民間企業が運営する退職代行サービスも増えています。
しかし、弁護士資格を持たない民間企業のサービスでは、相談内容が限られます。

弁護士資格を持たない業者は、交渉や請求といった業務を行えません。

そのため、基本的には「退職の意思を会社に伝えること」のみが可能です。

弁護士以外の退職業者が会社と交渉などの法律事務を行うと「非弁行為」に該当し、違法となります。

その結果、依頼者が思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるため、注意が必要です。

まとめ

今回は退職代行の使い方について詳しくお伝えしました。

退職代行サービスは、あなたの退職を強力にサポートしてくれる頼れる存在です。適切な知識を持ち、慎重に業者を選ぶことで、円滑な退職を実現することができます。

本記事を参考に、自分に合った退職代行業者を選んで、後悔のない退職を実現しましょう!