行政書士や司法書士と報酬額でも揉めてトラブルに!トラブルにならないためにはどのようなことに気を付けるべきかお伝えします

はじめに

こんにちは、内容証明虎の巻です。

行政書士や司法書士、弁護士と報酬額で揉めてしまい、ご相談いただくケースがよくあります。

どちらが悪いかは、事案によって様々です。

専門家側がもう少し丁寧に説明しておくべき場合もあれば、相談者側が無理を言っているケースもあります。

本ページでは、専門家と報酬額でトラブルにならないためには、どのようなことに気を付けるべきかお伝えします。

行政書士の報酬は自由に決められている

行政書士を含む法律の専門家の報酬は、行政書士自身で自由に決められます。

2000年代以前は報酬規定があり、業務によって報酬額が決められていました。

この報酬規定が独占禁止法に抵触するのではないかと議論され、撤廃されました。

現在は報酬規定もなく、行政書士自身が責任を持って報酬を決めることができます。

行政書士が決めた報酬額は、事務所の見やすい位置に掲示されなければなりません。

最近はインターネット上にホームページを持つ行政書士も増えており、料金表のページを設けられていることも多いです。

行政書士に依頼を検討する際には、ホームページを開設していて、料金表を掲示しているか調べることが重要です。

委任する場合は、なんらかの形で契約書を締結することがほとんどですので、契約書の各条件を確認しておくと良いでしょう。

報酬の統計は発表されている

報酬規定の廃止を受けて、報酬の基準がわからなくなる事態を避けるため、日本行政書士会連合会が5年に1度、報酬額統計調査を行なっています。

報酬額統計は、新規に参入した行政書士に報酬の相場を示したり、法外な報酬を請求した行政書士に依頼主が対抗したりするための資料として用意されています。

令和6年5月現在、公開されているのは令和2年の報酬額統計です。このままいくと、令和7年に最新の報酬額統計が発表される予定です。

報酬額統計を参照すると、業務によるおおよその相場がすぐにわかります。

ただし、この統計はあくまで参考に過ぎません。

なぜなら、この統計は、どこまでがサービス範囲なのかが書いていないからです。

例えば、ある許認可の申請手続がA行政書士もB行政書士も20万円の報酬額と設定していたとして、A行政書士は、申請手続のみならず、許認可取得後3ヶ月間の間は、メールや電話で何度でもサポートが可能だとする場合、報酬額は、同じかもしれませんが、サービスの内容を比較すると、相対的にA行政書士の方が良心的と判断する必要がありません。

行政書士に依頼する際は報酬額統計を一読し、参考にすると共に、各行政書士のサービス範囲も確認すると良いです。

報酬についてコミュニケーションを取っておく

そもそも報酬をめぐったトラブルを回避するには、行政書士と依頼者との間でコミュニケーションを取ることが必須です。

見積書や請求書、契約書の内容に不明な点があれば、早い段階で行政書士に質問しましょう。

特に、業務内容によっては、追加料金がかかるかどうかも重要なポイントです。

例えば許認可やビザの申請を行う場合、不許可になった場合の再申請は追加で費用が発生するのか、その場合の費用はいくらなのかも確認しておくと良いです。

安易に最安値の行政書士事務所に飛びつかない

ある許認可申請を行いたい場合、1円でも安い行政書士に頼みたいという気持ちはわからなくもないですが、安易に格安で対応している事務所は十分な注意が必要です。

弊所にトラブルの相談にいらっしゃるのは、いわゆる比較サイトや見積もりサイトで、最安値の表記がなされ、その価格に飛びついてしまったケースが圧倒的に多いです。

見積もりサイトで表示される金額は、あくまで参考値です。

行政手続は、依頼者によって必要となる書類が異なることがほとんどで、法人の場合、役員の数や、資本金の額によって工数が大きく変わることもあります。

したがって、インターネット上に表記された価格が、必ずしも確定の金額ではないことは留意しておく必要があります。

また、格安の事務所は、申請手続が一度で完了しなかった場合、追加費用なしで申請してもらえることは極めて稀ですし、格安である故にサービスレベルが、他の行政書士事務所より低いこともあります。

結果として、標準的な報酬価格を提示している事務所より高くつくことさえあります。

インターネットで安易に格安の金額に飛びつくのは、トラブルの元になりますので、十分に留意が必要です。

よい行政書士を見極める!

トラブルに発展しないためには、妥当な料金を提示してくれる行政書士を見極める必要があります。

判断の方法はさまざまですが、具体例として3つの方法を紹介します。

1つ目は、行政書士が開設しているホームページを確認する方法です。

先述の通り、近年は事務所のホームページを開設する行政書士が増加しています。ホームページを確認することで、適切な報酬が掲示されているか、人柄は良さそうか、しっかりと仕事をしてくれそうかなど、ある程度の判断は可能です。

2つ目は、問い合わせ後のレスポンスの早さで判断する方法です。

レスポンスの早さはビジネスにおいて最も重視されるといっても過言ではありません。

連絡をおろそかにする行政書士は、他の業務にもルーズなことも多いです。

3つ目は、面談の印象です。

質問に対してしっかりと回答してくれる行政書士を選ぶことをお勧めします。

まとめ

本ページでは、行政書士や司法書士と報酬額でも揉めないようにするための方法について、ご紹介させていただきました。

専門家とは、しっかりとコミュニケーションをとり、どのような業務に対して、どのような費用が発生するのか。

そして業務の範囲をしっかり確認しておく必要があります。

万が一専門家と報酬で揉めてしまった場合は、弊所は年中無休でLINEにてサポートさせていただいておりますので、お気軽にご相談ください!