【弁護士・行政書士に相談】学校内における いじめ・いやがらせ等のトラブルが発生した場合の対応方法について
はじめに
こんにちは、東京深川行政書士事務所です。
弊所では、学校の同級生間で発生したトラブルに関するご相談をよくいただきます。
学校に関連して発生したトラブルは、親の目が届かないこともあり、いざトラブルが発生した場合に解決するのがとても大変です。
学校内では、実際にどのようなトラブルが発生するのでしょうか。
サンプル事例をご紹介します。
事例の紹介
202X年3月、A男は、SNS上にて、B子の人権を侵害する画像や動画を作成し、不特定多数が閲覧できるような状態にして投稿した。結果、多くのクラスメイトが閲覧し、B子は学校に行けなくなった。
対応方法
まずは、事実確認をすることが必要です。
誰から、どんなことをされたのか。
まずは子供の言い分を確認し、客観的に証明できる証拠等がないかを確認します。
最近多いのが、チャットアプリを用いた嫌がらせ文言の送信や、人権を侵害するような写真の撮影、合成画像の作成、一方的な仲間はずれのような行為です。
小中学生は、証拠を隠滅する技術に乏しいため、探せばさまざまな形で客観的な証拠が集まりますので、証拠画像を整理し、加害者の保護者に対して、謝罪や画像の削除等、適切な対応を求めます。
通知手段としては、内容証明郵便の作成をお勧めします。
行政書士に作成を依頼すると、数万円程度で作成してもらえます。
人権侵害の程度が大きい場合は、弁護士に依頼することも視野に入ってきますが、費用が高額になりがちですので、まずは内容証明郵便を送付し、保護者同士で話し合いができないか様子を見ることをお勧めします。
送付文言例
内容証明郵便を作成する場合は、以下のような文言を挿入し、相手に対応してもらいたいことや、改善が見られない場合は、法的対応を辞さないことも明記することをお勧めします。
通知人は、貴殿に対して、次の通り対応を求めます。
- 作成した画像、動画を速やかに削除すること
- 今後、通知人の子である・・・・に対し、嫌がらせまたはそれに類似する行為を行わないよう、保護者として指導すること
本件は、複数の法律の専門家、に相談しています。今後同様の行為が続く場合は、代理人弁護士を選任した上で、法的手段を講じることも検討いたします。
補足
学校内でトラブルが発生しても、なかなか子供は親に伝えません。
発覚するケースは、子供の「学校に行きたくない」という会話や、子供の携帯電話の画像や会話内容を見て初めて状況を把握する親御さんが多いことも多いです。
普段と様子がおかしいと思ったら、最近学校で何か困ったことがないか、積極的に聞いてみるのが良いでしょう。
まとめ
本ページでは、学校の同級生間で発生したトラブルについて、ご紹介させていただきました。
万が一ご自身の子供がトラブルに巻き込まれてしまったら、被害が拡大しないためにも、
1 迅速に対応し、早めに法律の専門家に相談する
2 場合によって、学校ともコミュニケーションを取る
の二点に気を付けてください。
トラブルが発生した場合、加害者側の情報が必要になることもあります。
その際、お子様と親しくしている友達の保護者からの情報がとても重要になることがあります。
日頃から、保護者間コミュニケーションを大事にしていただけますと幸いです。